吃音・どもり治療
吃音治療専門療法 ― 吃音・どもりの改善・解消に向けて
| 当センターでは、欧米公認の吃音治療法として知られる≪聴覚療法≫を導入しています。遅延フィードバック言語訓練装置(DAF)という特殊な装置を使用してトレーニングを行うことで、正しい聴覚フィードバックを取り戻し、話し方や読み方に流暢性を持たせ、吃音症状の軽減・解消を促します。 この聴覚療法の主な特徴としては、吃音・どもり症状の原因となる言語機能の働きを、遅延フィードバック言語訓練装置を使用して、綿密に構成された治療プログラムを行うことで、新しいスムーズな発話パターンに切り替えて脳に刻み込むことができることです。これは、まさに幼児が自由に言葉をしゃべれるようになる過程とよく似ていますが、こうした過程を短期間に再学習させ、正常な言語機能の働きを取り戻していきます。 |
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また、クライアントは流暢なしゃべりを自然な流れで習得することができますので、吃音症状をごまかしたり、どもる苦手な場面を避ける必要がなくなります。言葉を出す為の色々な工夫をする必要がなくなる、まさにこれまでの対症療法とは根本的に異なる画期的な治療法なのです。
従来の吃音・どもり治療とはこんな点が違います
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では次に、聴覚療法ではどのようなことが重要であるか、少し詳しく説明をしていきます。
聴覚療法で大切なこと、それは"自分の発声した声を聞く"ということです。私たちが声を出しますと、その声は体の中から直接骨を伝わって内耳に至る経路と、口から外に出て空気を伝わって内耳に至る経路が有ります。前者を骨伝導、後者を空気伝導といいます。
通常私たちは骨伝導と空気伝導の混ざった声を自分の声だと思って聞いています。非吃音者は無意識的に空気伝導に焦点を合わせてしゃべっているので、流暢なしゃべりが促されているわけです。口から外に出た音を聞きながらしゃべる時、自動的に発語が促されていくのです。
正常な話し方や流暢なしゃべりの獲得には、聴覚の力が重要なことは明らかです。吃音は聴覚障害の一種だと言われています。ただし、聴力そのものの障害から起こるのではなく、言葉の学習に必要な耳の働き、即ち「聴きとりの耳」です。自分のしゃべっている声の大きさやスピードや印象などをフィードバックする耳の力なのです。
| 流暢なしゃべりを身に付けるためには、この空気伝導の声に焦点を合わせ、その声を0,01秒の遅れで聞きながらしゃべれることが必要です。そこで、吃音・どもりの方には、遅延フィードバック言語訓練装置(DAF)を使用してトレーニングを開始してもらいます。 このDAFトレーニングで最も大切なことは、声を出そうとした瞬間に骨が振動して出る音(骨伝導音)と、声が口を出て空気を伝わって耳から入ってくる音(空気伝導音)を区別することができて、更に口から出て空気を伝わり耳から入ってくる音を聞こうとする習慣を身に付けることです。 |
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吃音・どもりの方は、口に出す前に言えるかどうかを心の中で言ってチェックしています。この時、声帯がわずかに震えることで骨伝導を生じさせます。つまり、骨伝導に焦点を合わせてしゃべろうとしているわけです。どもらずに流暢にしゃべっている人たちは、出した声が空気を伝わって耳に到達する音を、無意識的に聞きながらしゃべっています。この時、発声してから聴覚に伝わるまで約0,01秒かかると言われています。
つまり自分の出した声を0,01秒の遅れで無意識的に聞きながら発語していく時、言葉は流暢に促されていくのです。この仕組みは非吃音者では、自動的に組み込まれて働いています。吃音・どもりの方たちも非吃音者と同じように、自分の出した声を0.01秒の遅れで無意識的に聞きながら発語していく仕組みは持っているのですが、その働きが少し弱いのです。過度な緊張や不安な場面では、空気伝導よりも骨伝導に焦点を合わせて発語していく習慣の方が強く身に付いていると言えます。 したがって、まずDAFトレーニングで自分の出した声を、耳から入ってくる音として聞く習慣を強化していくことが大切なのです。
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